176: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:45:22.23 ID:/cdPx5HI0
「はいっ。じゃあひとまず今日はこれで終わり。あとはご飯を食べながらお話しましょう」
「そうですね、そうしましょう。ちなみにアンチョビさんは何か食べたいものはありますか? イタリアンでなくて申し訳ないですが」
二人が言うと、アンチョビは、はっと気付いたように目を開いた。
「うん、私はなんでも良いぞ。みんなの食べたいものを優先してくれ!」
「あ、じゃあ、俺、だし巻き卵が良いです」
「良いですね。ここのだし巻きは絶品です」
監督が言って、階下からおばちゃんを呼び、注文をする。
ひとしきり雑談をして、2時間ほど経って解散をする頃にはアンチョビのテンションは元に戻っていた。
けれどきっと、夜更けにまた彼女は塞ぎ込むのだと思う。
俺はそのことを忘れないよう胸に刻み込む。
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