171: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/18(水) 22:34:51.12 ID:/cdPx5HI0
「まぁ来ていただいたんですし、誠意としてこちらもお話しましょうかね?」
「そうですね。貴女がたを信用してお話します。絶対に、他言無用でお願いしますよ」
監督の言葉に、脚本が続ける。
そうして二人は語り出した。
二人の脳内で描かれているガルパンの世界、その全てを。
――たっぷり1時間はかけただろうか、やがて話が最終章の結末に及んだ時、俺は思わず涙ぐんでしまった。
「長くなりましたが、このくらいですね。考えているのは」
「ええ。変更の可能性はありますけど、この程度です」
「……ですから、アンチョビさんの語った細部は、現状、この世界では誰の手によっても生み出されていません。貴女の中にしかないものです」
「……じゃあ、私は、一体」
声を震わすアンチョビに、脚本が返す。
「わかりません。けれど、一人の確固たる人物ではあります」
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