俺「アンチョビが画面から出てきた」
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120: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:30:32.09 ID:MeNYOwih0
 2017年11月29日。水曜日。

 通勤電車のなか、終始、俺は憂鬱だった。
 俺の不在によりどれだけスケジュールに遅れが出ているのかという不安と、今日からまた地獄が始まるのかという暗澹。
 新宿に着いた辺りでようやく覚悟が決まったというのに、オフィスに入ってその覚悟も霧散した。
以下略 AAS



121: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:36:39.95 ID:MeNYOwih0
 2017年11月30日。木曜日。

 新宿に泊まると出勤が楽で良いなあ、あっはっは。
 というわけで、昨日投稿されたアンチョビの動画や、ツイッターのリプライおよびメーラーを確認。すぐに出社となった。

以下略 AAS



122: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:38:14.96 ID:MeNYOwih0
 しばらく湯船につかって風呂を出る。

 アンチョビの煎れたエスプレッソを飲みながらメーラーを確認していると、あるメールの差出人に目を疑った。
 宛先は、アンチョビのアカウントのプロフ欄に載せているアドレスだ。

以下略 AAS



123: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:42:17.96 ID:MeNYOwih0
 2017年12月1日。金曜日。

「このメール送ってくるってことは、たぶん『冬季無限軌道杯』って単語が最終章のネタバレになってるんだろうな」

「ネタバレ? なんのだ?」
以下略 AAS



124: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:44:04.07 ID:MeNYOwih0
 ……あ、そうだ。

「アンチョビさん、冬季無限軌道杯について、他に知ってることある?」

「もちろんあるぞ。アンツィオも出場したからな。……まぁウチは今回も悲願の2回戦突破は果たせなかったのだが」
以下略 AAS



125: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:46:15.04 ID:MeNYOwih0
『正直に申し上げて、貴女が作品内のアンチョビと同一人物であるという話は信用していません』
『しかし、記載いただいた情報がこちらの承知している情報と概ね一致していることも事実です』
『なにか事情があるのではないかと推察いたします』
『つきましては、一度、直接お話をうかがいたいのですが、ご都合いかがでしょうか(とはいえこちらの予定を鑑みると、12月10日以降とさせていただきたく)。』

以下略 AAS



126: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:49:17.69 ID:MeNYOwih0
『では、一旦、12月10日とさせていただけますか。予定が変わったらまたご連絡します』
『それと、アンチョビというキャラクターを使うことには目を瞑りますが、未公開の情報を漏らすのは今後やめていただくようお願いします』

『了解です。それでは12月10日によろしくお願いします!』

以下略 AAS



127: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:51:13.82 ID:MeNYOwih0
「とはいえ、これで質問に答える動画は終わりかな」

「ん? ユーチューバーをやめるのか?」

「いやぁせっかくここまできたんだし、それもどうだろう。制作陣以外からの情報も欲しいしね。しばらく普通のユーチューバーみたいにゲーム実況とかしてみようか」
以下略 AAS



128: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:52:45.12 ID:MeNYOwih0
「む、確かにな。戸庭も眠った方が良い。明日も仕事だろう?」

「俺のことは気にしないで良いよ」

 アンチョビに「そうはいかないぞ」と背中を押され、俺は寝室へ誘導される。
以下略 AAS



129: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:55:10.16 ID:MeNYOwih0
 2017年12月8日。金曜日。

 働きづめである。
 いつからかと言えば少なくとも1週間以上休みがなく、どうやら最後の休みは例の5連休らしかった。
 10連勤か、なるほどなあ。
以下略 AAS



130: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:57:00.13 ID:MeNYOwih0
 仕事が忙しい(忙しいという概念で済まされるのか)なか、動画の投稿も続けていた。
 初めはゲーム実況が良いかとアンチョビと話したのだが、動画編集の難易度が高く、漫画や小説の紹介に切り替えた。

 昼のうちにアンチョビが動画を撮影しておき、2日に一度、俺が家に帰った時に2日分まとめて編集を行った。

以下略 AAS



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