【モバマス】クラリス「魔女・セイラム」
1- 20
13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/14(土) 17:53:03.92 ID:TXxgAIfuO
「昔から変わっていない。という意味で、喜ばしいことなのでは?」
「悪いようにも取れるよ」
「そんな嫌味を言う方ではないでしょう」

 訊ねるというよりは、確かめるように私は言いました。セイラムは「ま、そうなんだけど」と呟いて、座ったままオルガンに向き直ります。

 おもむろに、鍵盤とスウェルペダルの上で、白い指と、黒い靴は踊るように。

 音の箱にたくわえられた風は互いに混じり、溶け合って成長を経て、木管から華やかに旅立ってゆきます。聖堂の中、鮮やかに明るい音色が響きました。

 賛美歌第二編129番――ひいらぎかざろう。

 オルガンに置かれていた楽譜の、今日に披露を予定していたものではありません。弾くのはご無沙汰なはずですが、軽快な旋律はその空白を感じさせませんでした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
73Res/52.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice