17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 16:13:00.77 ID:LgMjPCNT0
本を手にした木無塚さんが言う。
「これは昔、まだ765に劇場なんて無かった頃に書いた話でね。
主演はこの山師が売り出そうとしてた男嫌いのお嬢さん――」
「雪歩ですよ」
「そう、あのお嬢さんと一緒に他数人。あてがきで書いたオリジナルです。
なので今回、この劇を君たちにやらせたいってコイツの話を聞いた時に、
だったら手直しの必要があるなと書き直したのがコレになります」
すると、説明が一区切りされたタイミングで琴葉さんが小さく手をあげた。
「質問かな?」プロデューサーが腕を組み訊けば、彼女は「はい」と返事をして。
「あの、次の発表で私たちがその劇を演ることは分かりました。
でも、あてがきということは、既に配役が決まっているってことですよね?」
彼女の質問を受けた木無塚さんは「勿論」と答えて肯いた。
私の隣ではエレナちゃんが、同じく隣の美也さんに「アテガキって?」と声をひそめて内緒話。
79Res/72.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20