【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/07/24(火) 23:53:53.23 ID:kVyODNzX0
『うお!?』
俺の動揺が、狼狽にクラスチェンジを果たす。
真っ赤であった。赤面などと、生易しいものではない。なんだかもう、今にも熱で顔面が融解してしまいそうなほどに、紅に染まりあがっていた。
そして、俺の見ている前で、紅莉栖は口を動かし始める。微かに唇を震わせながら、途切れそうなほどか細い声で、言葉を紡ぎ始める。
「あんたの話の中に、岡部倫太郎の主観が……なかった」
「す、すまない。いまいち何を言っているのか、分からない」
今にも爆発しそうなほどに染まりあがる紅莉栖。そんな彼女の言葉に対して、俺は正直な感想を告げる。
「分からないとか……言うな。汲み取れ……バカ」
「汲み取れと、言われましても」
「だから!」
紅莉栖の語気が、一瞬強まる。が、次の瞬間には、また小さなさえずりに逆戻りし──
「あんたの心情とか……なんと言うか、そんな類のとこ……聞いてない」
そう呟いた紅莉栖の瞳に、俺の心臓が高鳴る。
顔を赤く染め、気恥ずかしそうに身体をもぞもぞと動かす、その姿。それを見て、紅莉栖につられるように、俺の顔まで赤面していくのが分かる。
そんな俺の耳を、紅莉栖の声が小さく叩く。
「岡部……また世界線に挑んだんでしょ? ……何で?」
照れ隠しのつもりで、俺は咄嗟に答える。
「何でと言われても、さっき説明したように、世界大戦の回避を……」
「うそ。それだけじゃない……よね?」
「いや、嘘と言われてもだな……」
「じゃあ……本当に、それだけ? それだけだったの?」
紅莉栖の問いかけに、俺は言葉を詰まらせる。『それだけ』なわけなど、ない。だが──
「それは……」
一度詰まった言葉は、なかなか吐き出されず、俺の尻切れトンボのような言葉が、蒸し暑いラボの中に溶けて消える。
そして次の瞬間、真っ直ぐと俺に向けられた紅莉栖の瞳が、微かに潤み始める。そんな光景に、俺はたじろいでしまう。
「な、なにも泣く事は」
「まだ泣いてない!」
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