【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/07/23(月) 21:17:39.96 ID:eCLY4xXr0
紅莉栖の思い描いている、幸せな家族。そんな些細な幸せを、その華奢な手に握らせてやれればと、身の程もわきまえずにそんな事を考える。
だからこそ──
「ともに青森へ、行くのだろう?」
俺は、いつかの約束を口にする。と、紅莉栖が微かに唇を震わせた。
「あんな事があったのに……一緒に来てくれる……の?」
「ふん、勘違いするなよ。というか、むしろ貴様が拒否しようとも、俺一人でも行かねばなるまい」
そう言葉にし、そして胸を張ってふんぞり返る。足を踏ん張り両手を開き、まとった白衣を盛大に羽ばたかせて声高に叫ぶ。
「この世に狂気のマッドサイエンティストは二人もいらぬ! 再びの直接対決を経て、どちらが真に狂気をつかさどる存在なのかを知らしめてやる!」
少し恥ずかしかったが、それでも声を弱めることなく想いを口にする。
「そして、いつかあの男に、自分がただの中年オヤジであるという事を認識させてやろう! ああ楽しみだ! 自らの非力さに打ちひしがれて、ガックリと肩を落とした奴が、すごすごと妻や娘の下へと逃げ帰る様を見る事が、今から楽しみでしょうがないぞ! フゥーハハハッ!!!」
声がかれんばかりに、高笑いを響かせる。そんな俺の姿に紅莉栖が小さく微笑んだ。
「それは……私も楽しみだ」
「ならば、貴様もついて来い。この鳳凰院凶真の実力を見せ付けてやろう。必ず……な」
「何がついて来いだ。立場が逆だろ……バカ」
紅莉栖の瞳から涙が零れたように見えたのは──きっと気のせいだろう。
牧瀬紅莉栖のたどり着く先に。この俺が導く彼女の未来に、涙など必要ない。だからきっと──
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