【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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401:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/22(日) 22:32:42.53 ID:+mU1ijAH0
 そのお話の中に、度々姿を現した女の子。

 彼や大切な友達のために、頑張って、悩んで、苦しんでいたという、私と同じ形をした沢山の女の子たち。

「馬鹿か、私は……」

 きっと大好きだったんだと思う。きっとどの子も、今の私と同じくらい、彼に惹かれていんだと思う。

 だけどそれでも、その子達は彼の側にい続けることはなく──今、私だけが、こうして彼の傍らにいられる。

「何で、ずるい……とか思っちゃうんだ、馬鹿」

 彼が見ている先にいた、沢山の私。その子達が、私と別人だなんてことは思ってない。でも、それでも──


 ありがとう、紅莉栖


 これまでの色々な出来事。私の知らない、沢山の想いへと向けられたはずの、彼の言葉。それはきっと、私の知らないお礼の気持ちで。

 だから、困る。

「何て言えば……いいんだろう」

 もうすぐ私は、彼にお礼を伝える事になるだろう。さっき、ラボの屋上で待っているように言われた時から、覚悟はしていた。

 後少しすれば、後ろの扉から彼が来る。そして私は、彼から形を受け取って、想いを返さなければいけない。

 ちゃんと伝えることが、できる?



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