【シュタインズ・ゲート】岡部「このラボメンバッチを授ける!」真帆「え、いらない」
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13:名無しNIPPER[saga]
2018/07/01(日) 03:42:06.22 ID:lo4gwy6N0
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画面に映し出されている削除完了までの時間表示とログ。それをボンヤリと眺めながら。

真帆「…………」

真帆(こうして画面に流れていくログの羅列を見ていると、何て言うか……何かなぁ)
真帆(かといって、デリート中の無表情なアマデウスの顔を見続けているのも、正直言ってしんどいし)
真帆(それならまだ、ログウィンドウを画面いっぱいに広げてた方が気分もまぎれると言うものね)

真帆「はぁ。それにしてもよ」

真帆(思っていたよりも呆気なくて……逆に肩透かしを食らった気分ね)
真帆(デリートに入る直前まで、紅莉栖のアマデウスや新規な私のアマデウスと対峙していたから、多少は覚悟をしていたのだけれど)

真帆「私って、あんなに素直だったっけ?」

真帆(いやいや、あれはただのAI。私とは似て異なる存在。分かってたことじゃない)
真帆(さてと。さっきの状況、教授にはなんて報告しようかしら)
真帆(所詮、AIはAI。デジタルな存在に死の概念は存在しない……とでも書いておけばいいかな?)

真帆「ふぅ。なんだか疲れたな。レポートを書き上げたら、今日はもう休もうかな……」

A真帆『あれ?』

真帆「ん?」

A真帆『え、何これ?』

真帆「何?」マウスポチ-
真帆(!? アマデウスが……動いてる?)

A真帆『何これ?』ペタペタ

真帆「……!?」
真帆(ちょ……え、ちょ……何で?)
真帆(デリート・プログラムは……動いている)
真帆(どうなっているの?)

A真帆『ここはどこなの? ねえ誰かいないの? ねえ、誰か?』

真帆「え、えっと……だ、大丈夫?」
真帆(わ、私は何を聞いているのよ!?)

A真帆『え、ええ!? わた……し?』

真帆「そうだけど、あなた一体……」

A真帆『あ、これ、ひょっとして……』

真帆「あ、えっと……」

A真帆『私……Amadeusに……うっ』

真帆「?」

A真帆『う……ああ……』

真帆(頭……が痛いのかしら? って、いやそんな……馬鹿な)

A真帆『つまり、そこに……う……いるのはオリジナルの私なのね?』

真帆「そうだけど、って何よこれ! どうなってるのよ説明して!?」

A真帆『説明もなにも……私にも何がなんだか。そっちこそ説明しなさいよ』

真帆「…………」
真帆(ゴクリ)
真帆「あ、あなたは、その、私の……比屋定真帆のアマデウスで……」

A真帆『それはもう理解している、思い出したから。それよりも、今の私の状況が知りたい。現状の私はどうなっているわけ?』

真帆「今のあなたは……デリート・プログラムが実行中で……」

A真帆『デリートですって!? どうしてそんなことに!?』

真帆「そ、それは色々とあって……」


カクカクシカジカ




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