5: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:15:34.58 ID:84l1pjji0
コウイチ(……気晴らしになればと思って、ログインしてみたけど……ランク上げも、アヤメくんのために皆でやってる家具探しも、ガンプラバトルの練習も、何もする気になれないな…)
6: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:17:24.87 ID:84l1pjji0
コウイチ「……はぁ」
コウイチ(それが分かったからなんだっていうんだ。僕に何ができる? ツカサに、偉そうに、ガンプラが好きだったときの気持ちを思い出せなんて言って。結局、僕の言葉にあいつは立ち止まってくれなかった)
コウイチ(きっと、ブレイクデカールが止まっても、ツカサは何か新しい手段に訴えるに違いない。そのとき、僕はどうする? 何ができるんだ?)
7: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:19:13.76 ID:84l1pjji0
アヤメ「……」
コウイチ(! …あの忍者風のアバター…見間違えようがない、よな?)ジッ
アヤメ「……? っ!」ハッ
8: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:23:43.21 ID:84l1pjji0
アヤメ「…リクたちは、どうかしら?」
コウイチ「……ええと、元気にしてるよ。皆、アヤメくんを待ってる」
アヤメ「……そう」
9: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:26:10.22 ID:84l1pjji0
アヤメ「――それで、話したいことって?」
10: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:31:13.38 ID:84l1pjji0
アヤメ「……謝ることなんて、ないわ。選んだのは私だし、あなたは知らなかったんだもの」
コウイチ「いや、僕が謝りたいだけなんだ。迷惑かもしれないけど」
アヤメ「そう…さっき言ってた考え事って、そのこと?」
11: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:35:46.22 ID:84l1pjji0
コウイチ「……こだわってない、って言うと、ちょっとだけ嘘かもね」
アヤメ「そうなの?」
コウイチ「僕の使ってるガンプラ、知ってるよね?」
12: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:39:31.33 ID:84l1pjji0
コウイチ「ツカサと話してから、少しだけ思ったんだ。もしかしたら、僕も間違えたら、ツカサみたいにブレイクデカールを広めていたかもしれない。そうしたら、僕も色んな人たちを苦しませたのかもしれないって」
アヤメ「でも、あなたはそんなことしてないわ」
コウイチ「うん。だから、仮定の話だよ。ツカサの気持ち、僕には分からないわけじゃないんだ。…皆いなくなって、置いていかれたから」
13: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:43:13.69 ID:84l1pjji0
コウイチ「そう、だね。皆、ガンプラバトルが、大好きなんだ。GBNもGPDも、関係なく。……だけど、ツカサは、過去にこだわって、今も戦おうとしてる」
アヤメ「……彼は、私と同じなのかもしれないわ。私も、昔のことにこだわって、ずっと戦ってきた」
コウイチ「そこが、僕とツカサの違うところなんだ。…僕は一度逃げ出した。諦めた。忘れてしまえ、って」
14: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:44:58.03 ID:84l1pjji0
アヤメ「……諦めたのは、昔のあなたでしょう」
コウイチ「え?」
アヤメ「今のあなたは、ここに――GBNにいる。大好きなガンプラバトルをしたいから。GPDのことを受け入れて、新しく出発してる。そうでしょう?」
15: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:51:31.16 ID:84l1pjji0
アヤメ「あなたは?」
コウイチ「……楽しいよ。ここには、たくさんの人たちがいて、皆、ガンプラバトルが大好きなんだ。かつての、僕やツカサみたいに」
アヤメ「そう…。それなら、その気持ちを教えてあげればいいんじゃないかしら」
16: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:59:28.83 ID:84l1pjji0
コウイチ「……ツカサは、ガンプラが大好きだった。たくさんの思い出を、GPDで僕や仲間と一緒に作ってきた。だからこそ、前に進めない。過去に立ち止まってる」
コウイチ「きっと、怖いんだ。過去のことがなんでもなかったことみたいになって。イヤなんだ。大好きだと思ったことが、消えてしまうことが。僕も、そうだったから」
アヤメ「コウイチ……」
17: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 01:12:05.54 ID:84l1pjji0
アヤメ「……それでも、止まってくれなかったら?」
コウイチ「……あいつが止まってくれなかったら、このガルバルディと――思い出のガンプラと一緒にあいつを、うん、僕はツカサを助けたい。友達だから」
コウイチ「きっと、そうするべきなんだ。あいつの気持ちが一番分かってやれるのは、僕なんだから。…何で、こんな簡単なことに、僕は気付けなかったんだろう。ありがとう、アヤメくん」
18: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 01:15:22.26 ID:84l1pjji0
コウイチ「うん、ありがとう、アヤメくん」
アヤメ「お礼なんていいわ。あなたたち、ビルドダイバーズの仲間たちには、たくさん助けられたから。今度は私が助けたいの」
コウイチ「そっか。それなら、頼りにさせてもらうよ。仲間として」
19: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 01:16:19.14 ID:84l1pjji0
アヤメ「……そうしようとは思ってるの。ただ…」
コウイチ「ただ?」
アヤメ「どんな顔して、なんて言って会いに行けばいいのか、分からなくて。皆には助けてもらったし、迷惑もかけたし…」
20: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 01:18:03.47 ID:84l1pjji0
アヤメ「……そうね。私、仲間ってものがどういうものか、忘れていたみたい」
コウイチ「大丈夫だよ。これから、また思い出せるんだから」
アヤメ「ええ。そうよね、その通りだわ。……私、明日、フォースに戻る」
21: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 01:42:13.51 ID:84l1pjji0
コウイチの家
22: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 01:47:17.28 ID:84l1pjji0
ツカサ「……」
23: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 01:57:48.16 ID:84l1pjji0
『友達』
ユッキー「……」ムスッ
リク「あのう、ユッキー、さん?」
24: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 01:59:38.69 ID:84l1pjji0
リク「……ごめん、ユッキー」
ユッキー「僕ら、友達だよね、りっくん。何か困ったことがあったら言ってよ。そうじゃなきゃ、意味ないじゃないか」
リク「ごめん! この通り、ふかーく反省してるから。今度何かあったら、絶対、絶対、相談するから!」
25: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2018/06/28(木) 02:05:13.42 ID:84l1pjji0
今後の展開はどうなるのかとか知ったこっちゃなく好き放題に書いてみました
私GBN嫌い! さんとコウイチさんのくだりでとりあえず先週の不満は消え去った
GPDが一番なんですけど! さんはできればコウイチさんに止めてほしいなぁ… 読んでくれた人がいたらどうもありがとう
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