コウイチ「君は僕に似ている」
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7: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:19:13.76 ID:84l1pjji0
アヤメ「……」

コウイチ(! …あの忍者風のアバター…見間違えようがない、よな?)ジッ

アヤメ「……? っ!」ハッ
以下略 AAS



8: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:23:43.21 ID:84l1pjji0
アヤメ「…リクたちは、どうかしら?」

コウイチ「……ええと、元気にしてるよ。皆、アヤメくんを待ってる」

アヤメ「……そう」
以下略 AAS



9: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:26:10.22 ID:84l1pjji0



アヤメ「――それで、話したいことって?」

以下略 AAS



10: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:31:13.38 ID:84l1pjji0
アヤメ「……謝ることなんて、ないわ。選んだのは私だし、あなたは知らなかったんだもの」

コウイチ「いや、僕が謝りたいだけなんだ。迷惑かもしれないけど」

アヤメ「そう…さっき言ってた考え事って、そのこと?」
以下略 AAS



11: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:35:46.22 ID:84l1pjji0
コウイチ「……こだわってない、って言うと、ちょっとだけ嘘かもね」

アヤメ「そうなの?」

コウイチ「僕の使ってるガンプラ、知ってるよね?」
以下略 AAS



12: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:39:31.33 ID:84l1pjji0
コウイチ「ツカサと話してから、少しだけ思ったんだ。もしかしたら、僕も間違えたら、ツカサみたいにブレイクデカールを広めていたかもしれない。そうしたら、僕も色んな人たちを苦しませたのかもしれないって」

アヤメ「でも、あなたはそんなことしてないわ」

コウイチ「うん。だから、仮定の話だよ。ツカサの気持ち、僕には分からないわけじゃないんだ。…皆いなくなって、置いていかれたから」
以下略 AAS



13: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:43:13.69 ID:84l1pjji0
コウイチ「そう、だね。皆、ガンプラバトルが、大好きなんだ。GBNもGPDも、関係なく。……だけど、ツカサは、過去にこだわって、今も戦おうとしてる」

アヤメ「……彼は、私と同じなのかもしれないわ。私も、昔のことにこだわって、ずっと戦ってきた」

コウイチ「そこが、僕とツカサの違うところなんだ。…僕は一度逃げ出した。諦めた。忘れてしまえ、って」
以下略 AAS



14: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:44:58.03 ID:84l1pjji0
アヤメ「……諦めたのは、昔のあなたでしょう」

コウイチ「え?」

アヤメ「今のあなたは、ここに――GBNにいる。大好きなガンプラバトルをしたいから。GPDのことを受け入れて、新しく出発してる。そうでしょう?」
以下略 AAS



15: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:51:31.16 ID:84l1pjji0
アヤメ「あなたは?」

コウイチ「……楽しいよ。ここには、たくさんの人たちがいて、皆、ガンプラバトルが大好きなんだ。かつての、僕やツカサみたいに」

アヤメ「そう…。それなら、その気持ちを教えてあげればいいんじゃないかしら」
以下略 AAS



16: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 00:59:28.83 ID:84l1pjji0
コウイチ「……ツカサは、ガンプラが大好きだった。たくさんの思い出を、GPDで僕や仲間と一緒に作ってきた。だからこそ、前に進めない。過去に立ち止まってる」

コウイチ「きっと、怖いんだ。過去のことがなんでもなかったことみたいになって。イヤなんだ。大好きだと思ったことが、消えてしまうことが。僕も、そうだったから」

アヤメ「コウイチ……」
以下略 AAS



17: ◆jZl6E5/9IU[sage saga]
2018/06/28(木) 01:12:05.54 ID:84l1pjji0
アヤメ「……それでも、止まってくれなかったら?」

コウイチ「……あいつが止まってくれなかったら、このガルバルディと――思い出のガンプラと一緒にあいつを、うん、僕はツカサを助けたい。友達だから」

コウイチ「きっと、そうするべきなんだ。あいつの気持ちが一番分かってやれるのは、僕なんだから。…何で、こんな簡単なことに、僕は気付けなかったんだろう。ありがとう、アヤメくん」
以下略 AAS



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