57: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/23(土) 23:11:01.55 ID:5MxZKwKG0
「ゲッターエンペラーの活躍により、辛くも絶滅を逃れた各国の人類は、人類が生存可能な居住用のドームを建造した。
それが壁と呼ばれている物の正体だ。現在の人類は政府によって記憶を操作され、人類が滅亡の危機に瀕している事を知るのは、ほんの一握りだ。
生き残った人類はゲッター線を分析し、それをエネルギーとする対バーテックス用の兵器を開発する事を決定した。
ゲッター線を最も有効活用する方法。それは、ゲッターエンペラーと同様に、ゲッター線を動力源とする巨大ロボットだ。
しかし、残念ながら現在のロボット工学はまだその域に達してはいない。そこでわしの先祖が開発したのが、勇者システムというわけだ。
お前たちが神樹と呼んでいる物も神などではなく、ゲッター線を収集するためのアンテナなのだ。
アンテナから収集したゲッター線によって張り巡らされたバリア。それが、結界と呼ばれている物の正体だ」
早乙女は再びリモコンのスイッチを押し、映像を上空を映し出したカメラのものへと切り替える。
寒々しい星空には、白い異形が無数に漂っていた。
そしてその異形が無数に集結し、今まで倒してきた乙女座や射手座のバーテックスを形作っている光景に、勇者部は絶句する。
「あの白い生物は、いわば幼体のバーテックスだ。ほとんどが死滅したとはいえ、その数は1万や2万どころではない。
そして見ての通り、無数の幼体が合体する事で、お前たちが戦ってきたバーテックスが誕生するというわけだ。
つまり、幼体が残っている限り、バーテックスは何度でも出現するのだ」
勇者部が沈黙する中、友奈は相変わらずふてぶてしい態度で早乙女に質問する。
「ジジイ、それで終わりって訳ではないんじゃろ?」
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