8: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:42:50.45 ID:ODZrmv780
「どうぞって……えっ?」
「プロデューサーさんは仮眠室がお嫌いみたいですし、
私も相談がまだ終わってませんから。……どうぞ」
「……さっき後でも構わないって」
「その後が今です。……どうぞ!」
三度も続けばだいぶぶっきらぼうになったどうぞ。
それでも俺は、これから彼女がしようとしている行為……要は準備された膝枕に
「あ、どうもどうも」と頭を乗せる勇気を持ち合わせてなんかいない。
だがしかし、この勇気はどうも好奇心とスケベ心でも代用が効いてしまうらしい。
おまけに期間限定で、睡魔による割引だってしてるようだ。
「い、いいのか?」
だからと言って、なにを聞いてるんだ、俺は。
「……プロデューサーさんだったら、別に」
そして何を答えてるんだ、君は。
志保は恥ずかしいのかキュッと結んだ口を開くと。
「その、私だって……日頃のお礼がしたいんです。キチンと仕事を頂けること、
アイドルを続けていられること。……アナタに感謝、してますから」
再度、志保が膝を叩いた。その為だったらこのぐらい――そう言ってるような素振りだった。
丈の短い真っ黒なフリルスカートからスラリと伸びる二本の足。
白と黒のシックなコントラスト。
気づけば肘をソファについて、横になろうとしている俺の体。
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