11: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:45:33.14 ID:aw+Q2owr0
ライラ「おー……」
ライラ「お仕事、できないでございますねー」
12: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:46:27.26 ID:aw+Q2owr0
ライラ「はいー……?」
女の子「あの、さっきはごめんね。お店に来てくれた子でしょ?」
13: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:47:07.09 ID:aw+Q2owr0
女の子「――――そっか、ドバイから……。……あれ、ドバイってどこらへんだっけ」
ライラ「もぐもぐもぐ、んぐんぐ、ふぉの、ふっほ」
14: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:48:10.32 ID:aw+Q2owr0
女の子「だけど、ごめんね。お父さん達のこと」
ライラ「どうして謝るのでございます?」
15: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:48:56.52 ID:aw+Q2owr0
その子は、件のボロアパートについて教えてくださいました。
デルとは、幽霊(シャバハ)が現れるということだそうなのです。
16: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:49:48.01 ID:aw+Q2owr0
アパートに越してきた方々は、以前にも幾人かおられたそうな。
しかし彼らはどうしたことか、お体やお心を病み、皆すぐに出て行ってしまいました。
このアパートが「デル」危ない場所だと知れ渡るに十分な出来事でございましょう。
17: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:51:31.00 ID:aw+Q2owr0
〇
メイド「お嬢様!」
18: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:53:11.04 ID:aw+Q2owr0
メイド『……無力な私めをお許し下さい。もとはといえば、ここに住むと提案したのも……』
ライラ『もう、あんまり弱気にならないで。私なら大丈夫だから』
19: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:53:56.42 ID:aw+Q2owr0
日がとっぷりと暮れ落ちて、やはり泣き声はどこからともなく。
叫ぶように、訴えるように、或いは呪うように。
20: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:54:46.26 ID:aw+Q2owr0
〇
さてお仕事を探さねばなりません。
21: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 01:56:40.54 ID:aw+Q2owr0
「ふぅ……ありがとうねぇ。助かったわぁ」
「いえいえー。お役に立てて、よかったでございますです」
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