75:次回の更新でワイン編を終わります ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/08/13(月) 23:30:06.43 ID:mSb4wVOg0
「こんなのもあるわよ。猫のおしっこに、腐葉土!」
「ワインの香りの話をしているんだよな?」
「信じられない?全て、ワインの香りを指した言葉なのよ」
到底、信じられない話ではあったが。ワインの強烈な香りを、具体的に表現するにはそれくらいの語彙を扱わないといけないのかもしれないと妙に納得してしまった。
もしくは、酔っ払いの戯言と思うべきなのかもしれないが。
「なんとも……阿呆らしいな」
言葉を選ぼうとするが、ついストレートに言ってしまう。
「そうね、私から言わせれば酔っ払いの戯言よ」
うん、そこは少し同意するかな。
「そういえば、このワインには何か名前があるのか?」
「知らないわよ」
「知らないのか」
「そうよ。私ね、何処産の云々というワインがいいだとか、どこどこの蔵の何年物しか受け付けないだとか。そういう気取った酒の飲み方は大嫌いなのよ」
どうやら、彼女の琴線に触れてしまったらしい。
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