遊び人♀「おい勇者、どこ触ってんだ///」
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146: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/03/27(水) 20:22:14.17 ID:DIeGWH8y0


「なぜ、場所を隠すんですか?」


俺の緊張を知ってか知らずか、マスターは眉一つ動かさず口を開いた。


「先ほどの話ともつながるのですが、わたくしは異世界でカクテルを学びました」

「それはいわばズルです。この世界の人々も日々研鑽し、進化し続けている。しかし、私はその過程をすっとばし進んだ異世界からカクテルを持ち込んだ」


声のトーンが少しだけ沈んでいる。
まるで懺悔を聞いているようだ。


「わたくしは、この世界が自らカクテルにたどり着くまで店の存在を公にするつもりはないのです」

「『Bar ゾクジン』は世界が進化するまでの繋ぎ、わたくしのズルに付き合って頂けるほんの僅かなお客様だけにカクテルを提供しています」


遊び人のほうを見ると「初耳」と声に出さず返してきた。


「じゃあ、俺はこの店に来たい時どうすれば―――」

いや、そもそも俺はどうやってこの店に来たんだったか……
そうか、この店は。


「そう、ここは千鳥足テレポートでのみ来店が可能な店なのです」


かつて、遊び人から千鳥足テレポートの仕組みを聞いたことがあった。
「この魔法は酔っ払いが二件目を探すための魔法」「遊び人御用達の魔法」「とあるバーのマスターが作った」


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