6:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:33:02.11 ID:RMDJlQPM0
いっそ力づくでマスクを脱がせようか。行動に移す前に、収録の時間が近づいていることに気づいた。
「収録終わったら確認するからね! 約束して!」
7:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:33:44.69 ID:RMDJlQPM0
「あー、焦った焦った。ほんと、シロちゃん負荷が高くなること言うんだから……」
まさか自分の顔のことを聞かれるとは。なにか思い出したのだろうか? それとも単なる気まぐれ?
8:名無しNIPPER[sage]
2018/05/08(火) 22:33:52.66 ID:qobz7ooXo
うるせぇ、VTuberなんかで遊んでる暇あるならさっさと少女兵器大戦リリースしろ
9:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:34:13.01 ID:RMDJlQPM0
「誰?」
幼い姿のシロが言う。彼女の前には青色スーツを着た男性がいた。
10:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:34:42.14 ID:RMDJlQPM0
戦闘用AIとして開発されたシロに、識別すべき関係はその二つだけだった。
「僕は敵でも味方でもありません。僕はあなたの親代わりですから」
11:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:35:12.55 ID:RMDJlQPM0
「ばあちゃる、つまらない」
「至らない点があり、誠に申し訳ありません」
12:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:35:42.02 ID:RMDJlQPM0
「はいはいはいはいはい、どーもどーもどーも! ばあちゃる君ですよぉ、フゥゥゥゥゥ!」
両手を大きく動かしながら、ばあちゃるが名乗り上げる。冷めた目つきでシロが見ていた。
13:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:36:13.96 ID:RMDJlQPM0
「ばあちゃるより、今は私の方が賢いね」
ばあちゃるにまたがったまま、シロが言う。
14:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:36:50.74 ID:RMDJlQPM0
「開発中のAIにバグが発生している」
15:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:38:45.67 ID:RMDJlQPM0
「勝たなきゃ、私が消えちゃう?」
シロには課せられたカリキュラムがある。銃器を使用した狙撃訓練は産まれた時からずっと行っていた。だが、AIとの戦闘訓練は初めてだった。さらに戦闘に負ければ自身の存在が消えるという。
16:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:39:17.88 ID:RMDJlQPM0
その後、一つの軍事企業が摘発された。多くの非道な悪事が暴かれ、研究員のほとんどが捕まり、軍事用AI計画は頓挫した。
研究データから見つかったのは、二つの破損したAIだった。
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