16:名無しNIPPER
2018/05/08(火) 22:39:17.88 ID:RMDJlQPM0
その後、一つの軍事企業が摘発された。多くの非道な悪事が暴かれ、研究員のほとんどが捕まり、軍事用AI計画は頓挫した。
研究データから見つかったのは、二つの破損したAIだった。
一つはメモリーの一部が破損しているものの、トップクラスの性能を持つ少女のAI。発見時、スリープモードと呼ばれる高速学習状態を維持していた。
もう一つはお世辞にも性能が良いとはいえない、旧世代の男性AI。さらにはアバター頭部と共に多くの機能が消失しており、およそ使い物にはなりそうになかった。しかし不可解なことに、発見時にこのAIは動作していた。
「おも――しろく――シロちゃんの――ためにおもしろ――く――なる」
しきりに同じ情報を吐き続ける青年AIは、少女AIと共にとある民間企業に引き取られた。
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