8: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/04(金) 23:17:10.80 ID:GasL4mJG0
夜、眠るたびに夢を見た。かつて所属していた事務所の社長や、同僚のアイドルや、プロデューサーさんたちが私を指差して「お前のせいだ」と責めたてる夢だ。夢の中の私は、ひたすらに頭を下げて「ごめんなさいごめんなさい」と繰り返していた。
『お前のせいだ、お前さえいなければ』
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
私さえいなければよかったのに、ごめんなさい。
目が覚めるたびに、この世から消えてしまいたいと思った。
とっくにわかっていた。私がアイドルになろうとすればするほど、たくさんの人に不幸が降りかかる。
私は呪われている。アイドルなんて目指していい人間じゃないと。
だけど、アイドルを目指すことをやめてしまったら、私は不幸を撒き散らすだけの災厄でしかないから、
こんな私でも、いつかみんなに幸せを届けられるって、信じていたかった。
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