100: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/06/02(土) 10:41:34.93 ID:Y+SAhLWq0
「でしょ」
夕美さんが嬉しそうに言う。
「今、ほたるちゃん笑ってたよ」
私は、はっとして自分の頬をぐにぐにと触った。
「……自分じゃ、わかりません」
「だよね」と夕美さんがほほ笑んだ。
「もうひとくち食べる?」
私はこくこくとうなずく。食い意地が張っていると思われてしまう恥ずかしさよりも、さっきの味をもういちど味わいたいという欲が勝っていた。
それから何回か『あーん』を繰り返し、結局3枚のうち1枚は私が食べてしまった。
「ところでほたるちゃん、お花は好き?」
お皿とカップを空にしたところで、夕美さんが言った。
「好きです」と私は答えた。
お会計は夕美さんが持ってくれた。
私は「夕美さんの頼んだパンケーキまでかなり食べておいて、そんなわけにはいかない」と固辞したけど、夕美さんの「お姉さんぶりたいから」というセリフに返す言葉が見つからず、結局押し切られてしまった。
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