白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」
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32:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:14:45.65 ID:47m1SMXJ0
 舞台の設営に関しては、私たちは素人です。
 その上、準備時間は一日半ほどの突貫工事です。
 いろいろ頑張って準備はしましたが、お世辞にもいい出来だとは思えませんでした。

 これでライブが成立するんでしょうか。
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:15:11.55 ID:47m1SMXJ0
「じゃあ、行きましょう。ほたるちゃん」

「はい。藍子さん」


以下略 AAS



34:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:15:41.23 ID:47m1SMXJ0
 時間どおりにスピーカーから音楽が鳴り響きます。
 今までの私たちとは雰囲気が違う、激しい曲調です。

 それと同時に校舎から飛び出して、校庭にあるステージへと走り出します。
 藍子さんと相談した結果、こういった演出になりました。
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:16:07.79 ID:47m1SMXJ0
 変光星が、ゆらゆらと揺れています。
 まさに、満天の星空でした。
 あれは全部、私たちのために振られているサイリウムです。

 ステージも照明も全部、スタッフさんたちが用意してくれたもの。
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:16:41.08 ID:47m1SMXJ0
 新曲、「ムーンボウ」は、今までとは一線を画するものだ。

 曲を用意してくれたプロデューサーさんはそんな事を言っていました。
 確かにこの曲はテンポも速く、曲調も激しく、今まで歌ったことのないジャンルです。
 こういうのをロックというのでしょうか。
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:17:20.19 ID:47m1SMXJ0
 一番のサビが終わる頃には、なんとなく察しがついていました。
 この夢のような舞台は、きっと何事もなくお日さまが昇っていれば実現したものなんだって。

 日が昇らなくなったあの世界と、何事もなく当たり前の日常を送っているこの世界。
 本当にちょっとした選択肢の違いで分岐していっただけの、同じものなんじゃないでしょうか。
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:17:52.49 ID:47m1SMXJ0
 ――本当に、戻るの?

 うん。

 ――誰も来てないかもしれないのに?
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:18:34.18 ID:47m1SMXJ0
 二番のAメロに入る直前。
 振り付けとして、思いっきりジャンプするところがあります。
 どうやらそのタイミングで戻ってこれたみたいです。

 気づけばそこは、夜の校庭の即席ステージでした。
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:19:45.74 ID:47m1SMXJ0
 クルッと回って、ピタッ!
 曲のラスト。藍子さんと二人で、最後の決めポーズです。

 拍手と歓声が響いて、私たちのステージは終わりました。

以下略 AAS



41:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:34:04.26 ID:47m1SMXJ0
「藍子さん。私、ライブの最中に夢を見たんです」

「ほたるちゃんもですか?」


以下略 AAS



42:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:34:35.68 ID:47m1SMXJ0
「ほたるちゃん、見て! ほら、雪が降ってます!」

「わあ……!」


以下略 AAS



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