白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/05/01(火) 15:18:34.18 ID:47m1SMXJ0
二番のAメロに入る直前。
振り付けとして、思いっきりジャンプするところがあります。
どうやらそのタイミングで戻ってこれたみたいです。
気づけばそこは、夜の校庭の即席ステージでした。
衣装も藍子さんお手製のアレンジ冬服です。
強烈な寒さに顔をしかめそうになるけど、我慢します。
スピーカーから流れてくる曲も、少し音割れしていて聴きづらいかもしれません。
何もかもあっちの世界とは大違いで、なんだかおかしくなってきます。
月の光が眩しくて、夜空の星はあまり見えませんでした。
かわりに、夜空よりもっと低いところに、変光星が見えました。
およそ十個か、二十個くらい。
やっぱり、藍子さんの予想は間違ってなかった。
この街にもまだ人がいるんだって。
私たちが、幸せを届けられる人がいるんだって。
うれしくて涙が溢れそうになるけど、意志の力でせき止めます。
だってこの曲は、悲しい曲じゃなくて幸せを叫ぶ歌。
涙は、似合わないんです。
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