垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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121:名無しNIPPER[saga]
2019/05/29(水) 00:58:46.99 ID:fMCv71Lw0

だがそれ以外に、明らかに不自然極まりないものが異様な存在感を放っている。

誉望は恐る恐る尋ねる。

「あのー、垣根さん。それ……何スか……?」

垣根帝督の後ろ。

観光バスほどの大きさのぬいぐるみのような物に未元物質でできた小さな羽が無数に突き刺さっている。

何だか苗木に生えたしいたけみたいだ。

無人攻撃機か何かかと誉望は一瞬思ったが、所々に有機質な生物特有の曲線が見える。

「ーー魔女よ」

答えたのは垣根ではなく、マスケット銃を杖のようにしてよろよろと立ち上がった巴マミだった。

西洋人形のような衣装は紛争にでも巻き込まれたかのようにあちこち破け、至るところが土や煙で汚れている。

「マミさんッ!」

「だ、大丈夫ですか!?」

堰を切ったように隠れていた少女たちが飛び出して巴マミの下へ駆け寄っていった。

肩を貸してマミを支える二人とは対照的に、同じ制服姿の黒髪少女は冷めたような目線でそちらの方を見つめているだけだ。

仲間じゃないと言ったのは本当なのかもしれない。

だがすぐに彼女は少女たちから気だるそうに立ち尽くす長身の少年へと目線を変えた。



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