120:名無しNIPPER[saga]
2019/05/29(水) 00:57:06.84 ID:fMCv71Lw0
☆
「おせーよボケ」
紆余曲折あってやっと結界の最深部に到着した誉望万化にいきなり心ない言葉が飛んできた。
しかしこんなの彼らの間では挨拶みたいなものだ。
誉望はいちいち気にしない。
「すいません垣根さん。ちょっと途中で予想外の事が起こってて」
「あ?」
続けて何か文句を言おうとしたらしい垣根帝督は、誉望の後ろから現れた黒髪の少女を見て途端に面倒くさそうな表情になった。
「何お前? いつからボランティア活動に精を出すようになったの? そんなもんに構って遅刻してんじゃねえよ。俺たちの目的もう忘れたのか?」
「……随分な言い様ね」
長い髪をかきあげながら、今度はその少女が呆れたように答えた。
「そして私の忠告は聞いてもらえなかったようね。まあ、現状を見るに最悪の事態にはなっていないようだけど」
少女に言われて誉望は初めて辺り一面を見渡した。
今来たばかりの誉望と少女を除けばあとこの場にいるのは四人。
垣根帝督と、奥の方でボロボロになって驚いたような表情の巴マミと近くの岩に隠れるようにして身を寄せているのは少女二人は美樹さやかと鹿目まどかだったはずだ。
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