122:名無しNIPPER[saga]
2019/05/29(水) 00:59:38.53 ID:fMCv71Lw0
「どういう事? 説明してもらえるかしら?」
「何についてだ。質問内容が曖昧過ぎて分からねえな。つか残念だったな、俺が無事で。だから言ったろ。忠告なんかいらねえってよ」
「そうみたいね」
少女は紛争の爪痕みたいな惨状を眺めて、
「で、こんな事して何が目的なの? 巴マミに用があるって言ってたけど」
と一度そこで言葉を切って、彼女は巴マミの方をチラリと見た。
いきなり名指しされた少女は、何の事か分からないのか驚きと疑問が半分ずつ入り混じったような表情をしている。
少女は改めて垣根の方を向き直ると、
「彼女に心当たりはないようね。何となく見当はつくけど、あなたたちこの街の住人じゃないんでしょ。何が目的?」
「テメエには関係ねえな」
「そうね、関係ないわ。あなたたちが何者だろうと。この先どうなろうと」
彼女の癖なのか、長い髪をかきあげて冷たい声色で返した。
でも、彼女は続け、
「私の邪魔をするのなら話は別よ。故意だろうとそうでなかろうと、私の目的の障害になるのなら悪いけど消えてもらうわ」
「テメエの行動理論なんて知るかよボケ。配慮して欲しいならまずは懇切丁寧に書式にでもまとめてこいよ。まあ仮にそんな事されても他人の都合なんざ俺には知ったこっちゃねえけど」
どこまでもクールに淡々と告げる少女の言葉を垣根が素直に受け入れるはずもなく、彼もとことん挑発的に返す。
この場で二回戦が始まるのではないかと誉望は内心ビクビクしていたのだが、面倒くさそうな垣根の表情を見るにこの少女を本気で相手にするつもりはなさそうだ。
少女もそんな垣根とやり取りするのが馬鹿らしいと思ったらしく呆れ顔で、何を言っても無駄のようね、と独り言のように呟いた。
「……暁美さんの目的って何なの?」
彼らのやり取りを聞いていた巴マミが静かに、ゆっくりと尋ねた。
「キュゥべえを狙ったり。魔女退治に来たのにグリーフシードは要らないって言ったり。かと思ったら今日みたいに獲物を横取りしようとしたり。悪いけど、私あなたの行動の意味が全く分からない」
「……今はまだ言えないわ。でもあなたには関係ないことよ」
「だったら邪魔するなって言うのはおかしいだろ」
今度は誉望が横から口を挟んだ。
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