88:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 18:58:37.95 ID:A6rjc17z0
薄々、勘づいていた事ではありました。
元々素質があったほたるちゃんがレッスンを続ければ、見る間に実力を身につけていくでしょう。
事実、ダンスもボーカルも、トレーナーさんが驚くほどの上達ぶりを彼女は見せていました。
それに引き替え、私は――これまでの無理が祟ったのか、満足に踊ることができなくなってきています。
ほたるちゃんとデュオを組むなら、私に合わせ、二人のダンスのレベルを下げざるを得ないでしょう。
いえ、そもそも本番当日までもつかどうか――。
足を引っ張りたくはありません。だから――。
「と、トレーナーさん、それは…」
「皆まで言わないでください、ほたるちゃん! 天井が落ちても、このヘルメットがあれば大丈夫!」
「アタシの心配よりも、ふふふ、美優さんもウカウカしていられませんよ!
さぁ、始めましょうっ!」
――――。
「はい」
今日も、言えない――か。
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