115:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 20:12:58.10 ID:A6rjc17z0
「大丈夫だよ、美優さん。むしろ当日まで秘匿させてやろうぜ」
プロデューサーさんはコーヒーを啜って、ニッコリと笑いました。
「えっ?」
「秘密兵器ってヤツだ。
本番までひたすらステージの練度を高めて、当日はその知名度の低さを逆手に取り、観客をアッと言わせるパフォーマンスをバシッと披露する」
事務員さんが、ゲロちゃんを差し出しました。
「ジャイアントキリング、ってワケでもないが、どんでん返しはショーの基本だろ?」
「キミ、百円」
「うるせぇな空気読めよ、人が良い事言ってる時に」
渋々百円を取り出し、ゲロちゃんに入れます。
「だが、彼の言い分にも筋がある。
PRが大事という三船君の意見ももっともだが、あれこれ無闇に手を伸ばさない方が、今は合理的だろう。
二兎を追う者は一兎も得ず、だ」
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