598:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:14:02.21 ID:9+Zy6u7A0
――どれくらい時間が経っただろう。
独りきりで、座り込んで。
599:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:44:54.90 ID:9+Zy6u7A0
すぐ隣に、千早ちゃんがいた。
雨に濡れそぼって、ノートを抱えて。
600:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:45:27.76 ID:9+Zy6u7A0
千早ちゃんは、雨と涙に濡れて。
601:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:46:07.52 ID:9+Zy6u7A0
千早ちゃん、そのノート、読んでくれないかな。
私の想いを込めた、その夢のノートを。
602:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:46:43.78 ID:9+Zy6u7A0
一枚、一枚とページをめくる。
読み上げる千早ちゃんの声が、徐々に震えていく。
603:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:48:05.92 ID:9+Zy6u7A0
読み終えた千早ちゃんは、泣きじゃくっていた。
604:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:49:40.91 ID:9+Zy6u7A0
部屋の外に、光が見えた。
私を引っ張ってくれた、たくさんの、導きの光。
605:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:50:10.22 ID:9+Zy6u7A0
行こう、千早ちゃん。
606:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:54:43.87 ID:9+Zy6u7A0
二人の力で、マンションの階段を駆け下りる。
もうここまでくれば、大丈夫だよね。
607:名無しNIPPER[saga]
2019/06/08(土) 22:55:28.64 ID:9+Zy6u7A0
みんなから代わる代わる声をかけられてるのに。
えへへ、千早ちゃん、まともに返事できてないじゃない。
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