千早「賽は、投げられた」
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375:名無しNIPPER[saga]
2018/04/09(月) 22:25:20.93 ID:Zo4S+Uss0

顔を上げれば、闇夜に鮮やかな色模様が浮かび上がる。


「千早、びしょ濡れだけど大丈夫か!?」

浅葱。


「何かタオルか何か……あっ、確か鞄にあったはず!」

黒。


「ええっと、真ちゃん! 一緒に、さっき渡した魔法瓶貸して!」

白。


「そのままじゃ風邪ひいちゃいます! 着替えはお部屋にありますよね?」

橙。


「一応着替えは持ってきたわ。上着だけでも羽織らせてあげましょう」

緑。


「こんなになるまで……無理をしないで、もう少し私たちを頼って、ね?」

紫。


「皆、千早のことを心配していたのですよ。今宵だけでなく、ずっとずっと」

臙脂。


「本当よ。なんでもかんでも抱え込んで……この大馬鹿!!」

桃。


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