千早「賽は、投げられた」
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376:名無しNIPPER[saga]
2018/04/09(月) 22:30:08.86 ID:Zo4S+Uss0

私が、ずっとアイドルを続けていたのは。


「音無さん、社長はどちらに?」

「千早ちゃんが来たからそろそろ……あっ、社長!」

「うぉっほん! いやあ、我が事務所のアイドル達が勢揃いすると壮観だね」


歌いたいから。


「はい、千早ちゃん。ちょっと熱いけど」

「ありがとう、萩原さん……熱っ」

「だから雪歩が熱いって言ったのに。ただでさえ身体が冷えてるんだからさ」


それだけでは、なかった。


「折角の女の子の髪が台無しよ?」

「すみません、あずささん」

「ミキに貸して! 綺麗にしてあげるの!」

「ミキミキ、まだ手が震えてんじゃん」


私は心のどこかで気付いていた。


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