千早「賽は、投げられた」
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374:名無しNIPPER[saga]
2018/04/09(月) 22:24:09.06 ID:Zo4S+Uss0

「お姉ちゃあん!!」

「ちはっ……ひぐ、千早お姉ちゃあん!!」


美希の後を追ってきた二人が、私の両腕にそれぞれ抱きつく。

いつか、深く深く傷つけてしまった黄の光。

もう絶対に、この腕は払わない。


「亜美、真美」

「千早お姉ちゃん、行かないで! もうどこにも行かないでよぉ!」

「行かないわ、どこにも、決して」

「遊園地、遊びに行くんだかんね! 指きり、したんだからぁ!」

「もう……行くのだか行かないのだか、分からなくなってきちゃうわよ……」


ああ。

そうだったのね。

今更気付くなんて、本当に馬鹿みたい。

私がアイドルを続けていた、一番の理由。


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