千早「賽は、投げられた」
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372:名無しNIPPER[saga]
2018/04/09(月) 22:22:15.75 ID:Zo4S+Uss0

その中で、ひと際強く光を映す金髪。

マンションから飛び出した私を見つけ、その長髪が揺れた。


「……千早、さん?」


恐る恐る、様子を窺うような声。

何かに怯え、震えながらも、返事を欲しがる子どものような声。

久しぶりに聞いた気がする声が、たまらなく愛おしくなった。


「み、き」


震えていた黄緑の光が、ぴくりと跳ねる。

そして、すぐさま私の方へ駆けだした。


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