千早「賽は、投げられた」
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37:名無しNIPPER[saga]
2018/03/28(水) 17:05:43.09 ID:+0zrf0Mn0


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「ちょっと騒がしい子が多いけど、いい子たちばかりよ」

「音無さん、ですよね」

「あら、私の名前を憶えてくれたの? ふふ、嬉しい」

「細かいところまでは詮索しないけれど、千早ちゃんに複雑な事情があるのは聞いてるわ」

「……お気遣いなく」

「そうね。無理に助けてあげようとか、そういうことはしない」


いたって自然な表情で、腫れ物に触るような素振りは全く見えない。


「でも、何か少しでも不安があったりしたら、関係ない事でもいつでも聞いてね」

「自分で言うのも寂しいけれど、年の功もあるから、ね?」

「分かりました。その時が来れば」


音無さんは微笑んだ後、思い出したように深いため息をついた。

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