千早「賽は、投げられた」
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346:名無しNIPPER[saga]
2018/04/09(月) 21:54:28.32 ID:Zo4S+Uss0

夢と書かれた、真新しい表紙。

それを書いたのが春香だと思うだけで、胸が熱くなり、痛くなる。

灰色の澱みに沈みきった私には、眩しすぎる明るさ。


私はこの日記を読まなければいけない。

社長に言われたから?

プロデューサーに渡されたから?

春香のお母さんが、きっとそれを望んでいるから?


いえ、違う。

きっとそれを望んでいるのは、他でもない――


「春香……あなた、なのよね」


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