千早「賽は、投げられた」
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34:名無しNIPPER[saga]
2018/03/28(水) 17:02:53.83 ID:+0zrf0Mn0


「分からなくてもいいよ」

「そのために、私がいるよ」


駒を私の指先に握り直させ、手を握って一緒に動かす。

伝わってくる彼女の温もり。

その中に、ほんの僅かだけ。

霞の中で、探していたものを感じた気がした。


「ほら、まずは1マス進んでみよう?」


私は言われるがままに、駒を進める。




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