323:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:49:42.82 ID:UnTjGLwD0
雨音が大きくなる。
雨粒が私に叩きつけられる。
「っ! は、春香の!」
日記が濡れてしまう。
我に返って、慌てて足元の鞄を抱き上げる。
幸い、鞄は防水性があったようで、中まで染み込んではいない。
「良かった……」
呟いた言葉とは裏腹に、私の心は空模様のようだった。
抱きしめた鞄は、雨に濡れて冷たい。
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