千早「賽は、投げられた」
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324:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:50:53.65 ID:UnTjGLwD0

雨は容赦なく降り続ける。

この時間になると、車も人も通らない。

私は自宅のある方へ歩き続ける。

胸に、鞄を抱きながら。


もう視界に、春香は映らない。


足元の水たまりの中も、

曲がり角のミラーの中も、

そこにいるのは、私だけ。


大切な人さえをも逃げ口にしようとした、醜い私だけ。


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