317:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:43:34.82 ID:UnTjGLwD0
「っはぁっはぁっ!」
怯えながら夜道を走っているうちに、いつかのように動悸が激しくなる。
「許して、許して、春香……!」
散々偉そうなことを考えて、言っておいて。
結局私は、何よりも春香に見捨てられることを恐れていた。
「ぁ……!」
けれど、春香は許してくれない。
自動販売機の明かりの中に、見慣れた姿があった。
「ひっ――!」
その焦点が合わない瞳は、私を呑みこもうと追いかけていた。
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