千早「賽は、投げられた」
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318:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:45:10.01 ID:UnTjGLwD0

私は情けない声を上げ、影を背にして走り出した。

直視したくなかった可能性から目を背けるために。


癇癪を起した子どものように声を上げた。

耳から入ってくる何かをかき消すために。


「あぁぁぁああ! いや! いやああぁぁああ!!」


人目もはばからず、時間も場所も気にかけず。


しかし、どれだけ走っても、春香は私を放してくれなかった。


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