309:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:35:10.93 ID:UnTjGLwD0
「私……なんて、こと……最低……」
自らを貶す言葉すら満足に吐き出せない。
うつむいていた顔を上げると、いつの間にか闇が訪れていた。
曇天の下、星の光は届かない。
「はるか……わたし、は……」
わたしは、わたしは。
鞄と二冊のノートを左手に抱え、右手を空へと伸ばす。
見えない星の光を掴もうとして。
雲の向こうに、彼女がいるような気がして。
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