千早「賽は、投げられた」
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240:名無しNIPPER[saga]
2018/04/04(水) 22:38:06.23 ID:Uj/nf4tu0

毎日毎日、足繁く通う。

二人きりの時間の流れは、とても穏やかに停滞していて。

可愛らしい寝息を立てる春香の横で、私は話し続けた。


一度、病室の前でご両親らしき人達とプロデューサーが話しているのを見た。

その翌日、いつものように春香に話していると、春香のお母さんが来た。

初対面でどうしたらいいか分からない私に微笑むと、持ってきた紅い林檎を八つに切り分ける。

それを差し出し、二人で食べてね、と言うと、着替えを抱えて帰っていった。


「美味しそうな林檎ね、春香」


林檎は一つも減らなかった。


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