千早「賽は、投げられた」
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211:名無しNIPPER[saga]
2018/04/02(月) 22:12:17.42 ID:cF8UknzM0


私の中は、本当に空っぽで。

みんなの気持ちに対して、お礼を言わなければ、とは思った。

けれど、それはみんなにわざわざそうさせたことへの礼であり。

みんなの気持ちに対しては、何も感じなかった。


入ってくるものがなかった。

溜まっていくものがなかった。

まるで笊が水を通すように、上から下へまっすぐ落ちていくだけだった。

地下へ向かう吹き抜け階段のように。


私の心は、限りなく無機質になっていた。




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