204:名無しNIPPER[saga]
2018/04/02(月) 22:05:12.21 ID:cF8UknzM0
「何か?」
「あ、ううん! 一つ貰うわね」
慌てて口に入れると、美味しい美味しいと早口で何度も言った。
それを見ながら、三浦さんは人差し指を顎に当て、僅かに顔を傾ける。
「病院、退屈じゃない?」
「これで退屈するような生活、元々送っていませんでしたから」
「それはそれで心配だなぁ」
二人は他愛もない話題を振ってきた。
何かを隠しながら。
きっと私を慮ってのことだろう。
私にそんな価値はないのに。
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