203:名無しNIPPER[saga]
2018/04/02(月) 22:04:27.42 ID:cF8UknzM0
「とーっても美味しいのよ」
「あ、食べるの辛かったら無理しないで。冷蔵庫に入れておくから」
「一つ、いただきます」
秋月さんの気遣いを制して、一つを口に運ぶ。
生クリームの上品な甘さが、舌の上で溶ける。
「さ、律子さんも」
「千早へのお見舞いの品でしょう、これ……」
「私は構わないわ。秋月さんもどうぞ」
甘いということしか分からない私が食べても、勿体ないだけだから。
「それじゃあ、一つ……え?」
口に運ぼうとして、秋月さんの手が止まった。
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