201:名無しNIPPER[saga]
2018/04/02(月) 22:03:20.46 ID:cF8UknzM0
その答えに、やっぱり、といった表情で。
「……そっか。良かったよ」
「真ちゃん……」
「これ、残りのお茶の葉。置いてくから、良かったら淹れてもらって飲んでよ」
「ありがとう」
鞄から取り出された小筒からは、ふっと香りが漂ってきた。
きっと以前なら夏の匂いとか太陽の香りとか、色んな感想が浮かんだだろう。
「ボク達、近くで収録だからもう行かなきゃいけないんだけど」
「……お大事にね、千早ちゃん」
部屋を後にする二人の肩は、何故か僅かに震えていた。
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