千早「賽は、投げられた」
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178:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 16:03:28.83 ID:8fWIK/550


知らない?

彼女の名前を?

シラナイ?

あんなに一緒にいたのに?


ドアの向こうから、彼女の気配が消えていく。

まるで立ち上る煙のように。

溶けていく氷のように。


声は、喉でつかえたまま。

当たり前だ。

出てくるはずの言葉を、私はそもそもシラナイのだから。




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