175:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 16:01:13.40 ID:8fWIK/550
私にとって、彼女は――。
「ぁ……」
それを考えようとした時、小さな悲鳴が聞こえた。
「私、もう行かなきゃいけないみたい」
「ごめんね。最後の最後で、なんだか困らせちゃったみたいで」
そう話す声が、ドアから少し遠ざかった。
「でも私は、千早ちゃんのことを友達だと思ってるよ」
「……千早ちゃんもそう思ってくれてたら、嬉しいな」
徐々に声が遠のいていく。
待って。
何処へ行くの?
私は慌てて立ち上がり、ドアを開けようとした。
ドアノブが、動かない。
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