千早「賽は、投げられた」
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174:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 16:00:12.97 ID:8fWIK/550


「だって……友達が寂しそうに歌ってるのなんて、見たくないよ」

「とも、だち……?」

「うん。大切な大切な、友達」


照れつつも、愛おしさで包むような声が聞こえた。


「……」

「……えっ!? も、もしかして友達だと思ってるの、私だけだった、とか……?」


考えもしなかった。

ある日突然現れて、それから当たり前のようにいつもいて。

そう、彼女がいるのが当たり前になっていた。


友達?


そんなことが頭にこれっぽっちも思い浮かばないほど、彼女は身近な存在になっていた。




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