172:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:56:29.46 ID:8fWIK/550
「そろそろ私、限界なんだ」
呼吸を整えながら、彼女は次の言葉を必死に紡いだ。
「もう、千早ちゃんと一緒にいられない」
「だから、お別れの前に、もう一つだけお願い」
突然向けられた言葉に、一瞬思考が止まった。
限界?
お別れ?
何を言っているの、この子は。
「今度新曲を出す時は、明るい歌を歌ってほしいな」
声が震えている。
何かへの恐怖を必死に打ち消そうとしているけれど、つい漏れ出してしまっている。
そんな震え。
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