115:名無しNIPPER[saga]
2018/03/29(木) 21:34:42.34 ID:nKI6vhSl0
1マス進む。
事務所のみんなも、自分のことのように喜んでくれた。
「千早さんはやっぱりすごいの! ひょーげんりょく?っていうの?」
「ホントだよね。ボク、思わずウルッときちゃったよ」
「歌うからにはこのくらい当然よね。ま、ちょっとは良かったけど……」
「弟達が子守唄に歌ってーって言うんです。私には難しくて歌えないですけど」
「これは負けてらんないっしょ! 亜美達にも新曲をじゃんじゃん歌わせてよ!」
「うーん、でも真美達はもちっと育成されんといけんですなー」
「歌ってあんなに感情を籠めることができるんだね。驚いちゃった」
「そうよ、雪歩。とはいえ、あそこまでとは……想像以上だったわ」
「か、カッコイイ系なら自分だって千早みたいにさぁ! ……ごめん、見栄張った」
「大言はいけませんよ、響。しかし、月までも届きそうな見事な歌声でした」
「千早ちゃんの歌、まるで語りかけてくるようだったわ。少し、悲しげで……」
感嘆の言葉をかけられたり、もみくちゃにされたり。
心の整理がつかない中でも、みんなの反応は素直に嬉しかった。
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